2009年10月より後任を務めることとなった小山力也は、海外ドラマ『24 -TWENTY FOUR-』のジャック・バウアー役や、数々の武闘派キャラクターで知られる実力派だ。バトンタッチが発表された当初、前任者のイメージがあまりにも強固であったため、視聴者の間には戸惑いの声も少なくなかった。
しかし、小山は前任の模倣に走るのではなく、自身の持ち味である深みのある低音を生かした新しい小五郎像を構築していった。神谷版が「華やかな劇場型探偵」であったとすれば、小山版は「泥臭さと人情味にあふれた父親」としての側面が強調されている。年月の経過とともにその演技は作品に溶け込み、現在ではすっかりお茶の間の顔として定着した。