荒牧の進化は止まらない。『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rule the Stage(通称:ヒプステ)で見せたオオサカ・ディビジョン“どついたれ本舗”の白膠木簓役は、ファンに鮮烈な衝撃を与えた。軽妙洒脱な関西弁トークと、ステージを縦横無尽に跳ね回るハイレベルなラップスキル。刀をマイクに持ち替えても、観客の視線を惹きつけて離さない求心力は健在だった。
さらに、日本武道館という巨大空間を熱狂の渦に巻き込んだ『演劇ドラフトグランプリ』では、俳優陣をドラフト指名して一夜限りの劇空間を創出するという前代未聞の試みに挑んだ。即興性と勝負強さが試される極限状態において、荒牧が見せたプロデュース力と舞台上での存在感は圧巻の一言。エンターテインメントの境界線を軽々と飛び越えていくアグレッシブな姿勢が、演劇ファンのみならず業界関係者をも唸らせた。