「お礼を渡さないと、荷物を雑に扱われるのではないか」——そんな不安を口にする依頼主は後を絶たない。しかし、結論から言えば、その心配は無用だ。
首都圏で活躍するベテランの引っ越し作業員に話を聞いた。「心付けがあるからといって作業品質を変えることは絶対にありません。プロとしてお預かりしたお荷物は、誰の分であれ丁寧に運ぶのが当然です」と誇り気に語る。現場責任者も同様の意見で、チーム全体の安全意識や搬入スピードはお礼の有無に左右されないと断言する。
海外のような「心付け・チップ」が義務化されていない日本では、お礼をもらえなかったからといって不満を抱くスタッフは皆無に近い。むしろ渡さなくても一切の不利益が生じないことこそが、日本の物流サービスの信頼性を支えている。