メゾンエルメス銀座(Maison Hermès Ginza)の建物を象徴しているのは、建物を包み込む1万3,000枚もの特注ガラスブロックだ。この革新的な設計を手掛けたのは、イタリアの名匠レンゾ・ピアノ(Renzo Piano)。昼間は外光を柔らかく室内に採り込み、夜になれば建物自体が内側から灯篭のように発光する構造は、街に開かれたランタンのような温かみを感じさせる。
都市空間における建築のあり方を再定義したこの建物は、現代美術・建築デザインの観点からも世界的に高い評価を獲得してきた。美しさと機能性、そして都市との対話を同時に成立させる建築美学は、20年以上の時を経た現在でもまったく色褪せることがない。