2004年7月期に放送された『ウォーターボーイズ2』で、石原さとみは当時17歳。2002年の「第27回ホリプロタレントスカウトキャラバン」でグランプリを獲得し、2003年のNHK連続テレビ小説『てるてる家族』でヒロインを務めた直後という、まさにスターダムを駆け上がる決定的なタイミングで本作のヒロイン・矢沢栞(やざわ・しおり)役に抜擢されました。
物語の舞台となる姫乃高校は、もともと伝統ある女子校だったところに男子が統合されたばかりの過渡期にある高校です。石原さとみ演じる矢沢栞は、憧れの吹奏楽部でブラスバンドに打ち込む実直な女子生徒でした。東京の進学校から転校してきた主人公・水嶋泳吉(市原隼人)と出会い、最初は男子生徒たちの突飛な「男のシンクロ」に対して反発や戸惑いを覚えながらも、彼らの純粋な情熱に触れることで次第に心を通わせていく重要なポジションを担いました。
当時の放送画面に映る黒髪ストレートと屈託のない笑顔、感情をまっすぐにぶつける瞳の力は、視聴者の脳裏に強く焼き付いています。現在ネット上で「当時の画像や映像が可愛すぎる」と定期的に話題になるのも、10代特有の飾らない透明感と、すでに宿っていた卓越した演技力のシナジーによるものと言えます。