ソニックを語る上で欠かせないのが、主人公・サイタマへの執拗な執着です。始まりは、テロリスト集団「桃源団」の討伐任務で偶然遭遇した際の一幕でした。ソニックが放った渾身の蹴り技「風刃脚」をサイタマが仁王立ちで受け止めた結果、偶然にもソニックの股間がサイタマの拳にクリーンヒットするという衝撃的なアクシデントが発生します。
この屈辱を機に、ソニックはサイタマを「生涯の宿敵」と勝手に認定。どこへでも神出鬼没に現れては勝負を挑むようになります。しかし、どれほど新技を開発して挑んでも、サイタマからは「練習台」や「ちょっと鬱陶しい知り合い」程度にしか認識されないという哀愁漂う構図が定着しました。
この執着が極限に達したのが、怪人協会編における「怪人細胞」の摂取エピソードです。忍者村の先輩である業火のフレイムと疾風のウィンドから「サイタマを超える力を手に入れろ」と怪人細胞を渡されたソニックは、さらなる強さを求めて細胞の摂取を決意します。
ところが、美食家を気取ったソニックは「生肉は衛生的に問題がある」と判断し、怪人細胞を丁寧にソテーしてワイン風味に調理して食してしまいました。その結果、熱処理によって怪人化の効力が消滅しただけでなく、激しい下痢に見舞われて激痩せするという前代未聞のオチを迎えます。このエピソードは、ファンの間で「ソニックらしさ全開の名シーン」として語り継がれています。