リボンの作画において最も多くの人が陥りやすいミスは、輪郭線を記号のように「ちょうちょ型」で平面的に描いてしまう点にあります。布であるリボンは、平たい帯が空間上でねじれ、結ばれることで複雑な陰影と厚みを生み出します。まずは、リボンを構成する3つの基本要素(結び目・ループ・垂れ)の空間配置を整理しましょう。
布が強く絞られるリボンの結び目の描き方では、単なる四角形ではなく「クッションのように中央がくびれた台形」として捉えるのが鉄則です。中央にシワの切れ込みを2〜3本入れることで、左右から布が強く引っ張られている張力(テンション)を表現できます。
左右に広がるループ部分は、平らな帯ではなく「トイレットペーパーの芯のような円筒」をイメージしてください。手前の布が奥の布を隠す「回り込みの境界線」を明確に引くことで、自然な奥行きが生まれます。さらに、布が重なり合う付け根部分に深いシワを描き足すと、ふんわりリボンの描き方として理想的なボリューム感が手に入ります。