「嫌いだから別れる」という感情だけでは、法的な手続きは進まない。法律相談・離婚弁護士のもとを訪れる女性たちが突きつけられるのは、法的離婚事由の厳しさだ。単なる性格の不一致や日常の不満だけでは、相手が拒否した場合に離婚協議を優位に進めることは困難を極める。
証拠のないモラハラや精神的苦痛だけでは、家庭裁判所における調停や裁判で認められにくいのが現実だ。長期間の別居実績や客観的な不貞の証拠、激しい身体的暴力の診断書などがなければ、相手に拒否された際、法的勝算は薄い。手続きにかかる多大な費用と時間、精神的消耗を秤にかけた結果、多くの妻が道半ばで断念することになる。