ナンバープレートの文字には、一見すると不自然に見えるアンバランスな形状が存在する。これは単なるデザインの癖ではない。悪意ある第三者が粘着テープや塗料を用いて「1」を「7」に変えたり、「3」を「8」に書き換えたりする文字変造を物理的に遮断するための高度なトリックだ。
直線を1本書き足しても決して正規の別の文字には見えないよう、各文字の線幅や角の角度が微妙に非対称に作られている。ナンバープレートの不正利用を未然に防ぐこの防犯設計は、昭和の時代から試行錯誤を重ねて熟成されてきた日本の知恵にほかならない。