インターネット上には、マイボーム腺のケアに関する誤った情報も少なくない。ここでは特に危険な誤解を整理する。
誤解① 「自分でピンセットや爪で絞り出せばいい」
清潔でない器具や爪を使ってまぶたの縁を強く圧迫すると、腺の組織を傷つけ感染・炎症を悪化させるリスクがある。自己処置は絶対に避け、眼科での処置を受けるべきだ。
誤解② 「目薬を差せば詰まりが解消される」
通常の人工涙液や市販の充血除去目薬はドライアイ症状を一時的に緩和するが、マイボーム腺の詰まりそのものを解消する効果はない。「目薬で管理できているから受診不要」という思い込みが病状の慢性化につながることがある。
誤解③ 「若いから大丈夫」
スマートフォンの普及により、10〜20代においてもMGDの所見が増加していると眼科臨床の現場から報告が相次いでいる。加齢だけの問題ではなく、デジタルライフスタイルが若年層のマイボーム腺にも確実にダメージを与えている。
誤解④ 「コンタクトをやめれば自然に治る」
確かにコンタクト装用はMGDのリスク因子だが、すでに詰まりが生じている場合はコンタクトをやめるだけでは改善しない。積極的な温罨法・清潔ケアと医療的処置が必要だ。