スティーブ・ヴァイの指6本説は本当?手の大きさと都市伝説の真相

スティーブ・ヴァイの指6本説は本当?手の大きさと都市伝説の真相

スティーブ・ヴァイの指6本説は本当?手の大きさと都市伝説の真相の真相について、分かりやすい解説を取りまとめてご紹介します。

都市伝説の引き金となったのは錯覚だけではありません。身体的な事実として、スティーブ・ヴァイ手の大きさとスティーブ・ヴァイ指の長さは、欧米の成人男性の平均値を大きく上回っています。

彼の手を間近で見た関係者やギターテックは一様に「指の関節が異常なほど細長く、クモの脚のようにしなやかだ」と証言します。手首から中指の先端までの長さはもちろんのこと、特筆すべきは親指と人差し指、人差し指と小指の間の開口角度の広さです。この骨格的アドバンテージが、彼の代名詞であるスティーブ・ヴァイ左手ストレッチを可能にしています。

一般的なギタリストであれば、ローポジションで4フレット分をカバーするのが精一杯であるところ、ヴァイは軽々と5〜7フレットに及ぶワイドストレッチを、手首に無理な角度をつけずにキープします。これにより、通常のチューニングでは物理的に不可能なアルペジオや、跳躍の激しいインターバルをレガートで滑らかに弾きこなすことができるのです。

しかし、本人が過去のマスタークラスで幾度となく強調している通り、手の大きさだけであの演奏が成立しているわけではありません。解剖学的に見れば、薬指と小指の腱は連結しており、独立して動かすことが最も困難な部位とされています。ヴァイは若き日、バークリー音楽大学時代やフランク・ザッパの採譜係を務めていた時期に、各指の腱を意識的に分離・強化する独自のストレッチ体操と、1日10〜15時間に及ぶ反復訓練を何年も積み重ねました。骨格の恩恵を極限まで引き出した肉体改造こそが、スティーブ・ヴァイ超絶技巧の理由にほかなりません。

橋本 菜々子
著者

橋本 菜々子

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。