2019年に発表され、その後もSNSやショート動画プラットフォームで定期的にバイラル現象を巻き起こしている吉幾三さんの楽曲『TSUGARU』。全編ほぼ完璧な津軽弁で構成されたこの楽曲の冒頭近くで、力強く放たれるのが「かちゃくちゃね」のフレーズです。
MV公開当時、YouTubeコメント欄やSNS上では「字幕を見ても日本語に思えない」「フランス語に聞こえる」と大きな衝撃が走りました。現地住民からは「普段使っている言葉そのままで吹き出した」「家族全員で笑い転げた」といった共感の声が殺到し、方言としてのリアリティを全国に証明する決定打となりました。
現代のSNS空間を調査すると、青森県出身者が上京先で直面する「感情の言語化トラブル」として、この言葉が頻繁に言及されています。「散らかった状態と自分の焦りを一言で言い表す標準語が見つからない」「職場で『かちゃくちゃね』と叫びそうになるのを必死に堪えている」といったリアルなつぶやきが目立ちます。一度この言葉の利便性に慣れてしまうと、標準語では代用できないほどの情報密度の高さを持っていることが分かります。