ネット上の掲示板やSNS、知恵袋などの相談窓口には、連日軟骨ピアスに関する悲痛な叫びが寄せられています。「セルフでヘリックスを開けたら斜めに貫通してしまい、裏側のキャッチが皮膚に埋まりかけた」「開けてから3ヶ月経っても枕に耳が触れるだけで激痛が走り、黄色い浸出液が止まらない」といった投稿は、氷山の一角に過ぎません。
医療現場の診察室で特に多く見られるのが、機械的刺激による軟骨ピアスの肉芽(にくげ)です。肉芽とは、未完成の傷口にピアスの軸が斜めに当たったり、衣服が引っ掛かる物理的摩擦が繰り返されたりすることで、毛細血管と線維芽細胞が過剰増殖してできる赤く柔らかいしこりです。初期段階であれば軟骨ピアス肉芽治療皮膚科においてステロイド外用薬(デルモベート等)の塗布やクエン酸療法、あるいはステロイド局所注射によって数週間で平坦化が期待できます。しかし、放置して線維化が進むと外科的切除が必要になる場合もあります。
また、緑膿菌や黄色ブドウ球菌による耳介軟骨膜炎を発症すると、耳全体が赤紫に腫れ上がり、軟骨が融解して不可逆的な「カリフラワー耳(耳介変形)」を招く危険性があります。セルフ施術でトラブルを抱えた当事者の多くは「最初から数千円を惜しまずに病院で開けておけば、治療費も通院の手間もかからなかった」と手記やレビューで吐露しています。予防と初期消炎の観点からも、医療安全管理の下でスタートを切る価値は極めて大きいと言えます。