ラーメン小金太を語る上で絶対に外せないのが、ラーメンの脇役に収まらない「チャーハン」の存在です。厨房から鳴り響くリズミカルな中華鍋の金属音とともに提供される一皿は、強火のラードで一気に炒め上げられたパラパラ感と、米粒ひと粒ひと粒に染み渡るしっとりとした旨味が極上の黄金比を誇ります。
具材は細かく刻まれた特製チャーシュー、ネギ、卵と極めてシンプル。しかし、チャーシューの煮汁由来の甘辛いカエシと黒胡椒のパンチが米全体をコーティングしており、ひと口運ぶごとにレンゲが止まらなくなる強い中毒性を放ちます。訪れるファンの間では「小金太はチャーハン専門店としても全国トップクラス」と囁かれるほどで、実質的なダブル主役として君臨しています。
「ラーメンも食べたいが、名物のチャーハンも絶対に外せない。しかし深夜に炭水化物の二重奏は胃袋が追いつかない」――そんな客の葛藤を鮮やかに解決したのが、小金太最大の発明ともいえる「SSサイズ(極小サイズ)」の導入です。
一般的なラーメン店では小(S)サイズ止まりが主流ですが、同店ではラーメン・チャーハンの双方に「SSサイズ」を設定しています。SSサイズは通常盛りの約半分から6分目程度のボリューム感となっており、このふたつを組み合わせた通称「SSセット」を頼むことで、無理なくラーメンとチャーハンの両方を完璧な満腹度で完結させることができます。行動経済学における選択肢過多のストレスを取り払い、顧客の満足度を最大化するこのサイズ戦略が、老若男女や呑兵衛、小食な観光客までをも虜にする強力な武器となっているのです。