発覚から対策が進められた結果、吉備中央町水道水問題現在の給水環境はどのような状態にあるのでしょうか。町は汚染源となった上流の放置活性炭の全量撤去と土壌汚染対策を進めるとともに、円城浄水場においては汚染水源の取水を直ちに停止。代替水源として深井戸の掘削や暫定的な活性炭ろ過設備の導入、さらには安全な別水系からの送水ルート確保を順次進めてきました。
現在、町が公表している吉備中央町円城浄水場水質検査および町内各地の定期モニタリングデータによると、一般家庭に供給されている水道水のPFAS濃度は、国の暫定目標値を下回るだけでなく、検出下限値未満〜極めて微量のレベルまで確実に低減・制御されています。
徹底した吉備中央町有機フッ素化合物対策によって、蛇口から出る水道水の安全性そのものは科学的に担保される段階に至りました。しかし、一度体内に蓄積した化学物質が排出されるまでの年数や、行政に対する心理的なトラウマをいかに癒やすかという課題は、単なる水質浄化の完了だけで解決できるものではありません。