カフティーポンプの使い方とアラーム対処|閉塞・気泡エラーの全原因と対策

カフティーポンプの使い方とアラーム対処|閉塞・気泡エラーの全原因と対策

カフティーポンプの使い方とアラーム対処|閉塞・気泡エラーの全原因と対策の基本情報から最新動向までを徹底的にカバーしました。

突然のアラーム音に直面した際、最優先すべき初動は「消音/停止」ボタンを押して音を止め、表示パネルの文字を確認することです。機器が鳴動している間は心理的プレッシャーから冷静な判断が難しくなります。消音操作を行っても設定された時間(通常は約2分間)は一時的に警報が停止するため、その間に慌てずエラーコードと輸液ラインの状態を目視確認します。

在宅現場で発生する緊急通報の約7割を占めるのが「閉塞アラーム」です。閉塞検知は、ポンプが薬液を押し出す際の回路内圧力が一定基準を超えたときに作動します。主な原因は極めて単純なヒューマンエラーや体動による物理的圧迫にあります。

  • クランプの開放忘れ:輸液バッグ側、あるいはカテーテル接続部のクランプや三方活栓が閉じたままになっていないか。
  • チューブの屈曲・挟み込み:ベッド柵への挟まり、寝返りによる身体の下敷き、衣類のボタンやファスナーによる圧迫がないか。
  • フィルターの目詰まり:薬液成分の析出や輸液ライン内部の凝固、注入速度の不整合による過負荷。
  • 穿刺部・留置針周囲のトラブル:PICC(末梢挿入型中心静脈カテーテル)やCVポート周囲での屈曲や血栓形成の疑い。

閉塞アラームの原因を取り除いた後は、再度「開始」ボタンを押すことで送液が再開されます。もしライン全体に問題がないにもかかわらず閉塞が解除されない場合は、カテーテル内部の血栓閉塞の恐れがあるため、無理にシリンジ等で押し込まず、速やかに主治医や訪問看護ステーションへ連絡してください。

もう一つの頻発トラブルが「気泡エラー」です。超音波センサーがライン内の空気を検知して自動停止する仕組みですが、肉眼では見落としがちな微小な泡(マイクロバブル)でも敏感に作動します。エラー解除の手順としては、まず専用輸液セットをポンプのフィンガー部から一度取り外し、チューブを指先で軽く弾いて気泡を上方(輸液バッグ側)へ逃がすか、シリンジを接続して空気を吸い出す作業が必要です。室温と輸液の温度差によって溶存気体が発生することもあるため、注入前の輸液バッグは冷暗所から室温へ一定時間戻しておく配慮がトラブル防止に直結します。

小林 直樹
著者

小林 直樹

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。