「人工的なブルーツ波で変身したベジータは、自力で覚醒した悟空よりも弱いのではないか?」という議論は、長年にわたりファンの間で交わされてきました。ここでは公式データと劇中描写をもとに、孫悟空との強さ比較および最強の合体戦士「超サイヤ人4ゴジータ」の実力を客観的に検証します。
フュージョン成立が証明する「孫悟空との完全互角」という事実
結論から述べると、変身直後の超サイヤ人4ベジータと、通常の超サイヤ人4孫悟空の単体戦闘力は完全に互角です。その最大の根拠となるのが、第60話「フュージョン!!究極のスーパーゴジータ」(1997年10月22日放送)にて、ベジータ自らが提案した「フュージョン(融合)」の成功です。
メタモル星人に伝わるフュージョンは、合体する2人の体格だけでなく「気の大きさ(戦闘力)を完全に一致させる」ことが絶対条件となります。もしベジータの超サイヤ人4が人工変身ゆえに劣っていたのであれば、悟空側が大幅に気を抑える描写が入るはずですが、劇中では両者が超サイヤ人4のフルパワー状態でそのままフュージョンを成立させています。また、公式設定資料『パーフェクトファイル』においても「悟空と同等のパワーを手に入れた」と明記されており、変身手段の違いによる戦闘力の減衰は一切ありません。
ただし、悟空には悟飯・悟天・トランクスのサイヤ人パワーを注ぎ込まれることで到達した「超フルパワーサイヤ人4」の段階が存在します。瞬間的な最大出力のバリエーションという点では、物語終盤を通して超サイヤ人4の身体に慣れ親しんでいた悟空に一日の長がありました。
超サイヤ人4ゴジータへの合体と「10分間」の圧倒的無双
超サイヤ人4に覚醒したベジータの最大の功績は、プライドの塊であった彼が自ら「カカロット、フュージョンだ!」と切り出し、超サイヤ人4ゴジータ(ゴジータ4)を誕生させたことです。超サイヤ人4同士の合体によって生まれたゴジータ4は、赤く燃えるような髪と圧倒的な神気を纏い、それまで手も足も出なかった超一星龍を「指一本」「目力(気合砲)のみ」で吹き飛ばす異次元の強さを見せつけました。
超一星龍が放った地球消滅級のマイナスエネルギーパワーボールを、膝で蹴り返してプラスエネルギーに変換するという芸当まで披露し、究極技「ビッグバンかめはめ波」で完全に勝負を決めたかに見えました。しかし、超サイヤ人4同士の融合はあまりにもエネルギー消費が激しいため、本来30分間維持できるはずのフュージョン時間がわずか約10分(3分の1)で限界を迎え、トドメを刺す寸前で合体が解除されてしまいます。それでも、この10分間のインパクトは凄まじく、2024年から2026年にかけて実施された各種ドラゴンボールゲームのキャラクター人気投票や使用率ランキングでも、ゴジータ4は常にトップ3圏内を維持する象徴的な存在となっています。