テクノロジーの進化は往々にして高齢層を置き去りにする。しかし、今回の波はそのジンクスを鮮やかに裏切った。複雑なフリック入力や階層構造のメニュー操作に苦しんでいた70代以上の世代が、真っ先にこのデバイスを受け入れたのだ。
「孫に教わらなくても、指示したい方向を指して腕を振るだけ。昔の魔法使いの真似事をしているようで、純粋に面白い」
巣鴨の商店街で話を聞いた76歳の男性は誇らしげに話す。直感的な動作は、言語や年齢の壁をあっさりと飛び越える。操作マニュアルを読む必要すらなく、買ってすぐに使える簡便さが、あらゆる世代への浸透を後押しした。