チャータードビルを語る上で欠かせないのが、設計者であるアメリカ出身の建築家J.H.モーガン(ジェイ・ハーバート・モーガン)の存在です。モーガンは横浜を中心に、山手西洋館群の「ベーリック・ホール」や「根岸競馬場一等馬見所」など、今なお語り継がれる数々の名建築を世に送り出しました。
モーガン建築の集大成の一つとも評されるチャータードビル最大の見どころは、クラシカルな装飾美と近代合理主義が見事に調和した「近代古典主義(ネオ・ルネサンス様式)」のファサードです。
正面の海岸通に面した外壁には、古代ギリシャのイオニア式を思わせる重厚な列柱が配置され、石張りの重厚感と端正なプロポーションが際立ちます。細部に目を向けると、幾何学的なレリーフ装飾や窓枠のアイアンワークにモーガンならではの繊細なクラフトマンシップが息づいており、見る角度や時間帯の光によって多彩な陰影を魅せてくれます。