なんJのスレまとめ等でも度々トピックとなるのが、原作者・野田サトル氏の常軌を逸した取材力と作家性です。作中に登場するアイヌの伝統料理、狩猟の技術、明治末期の軍装や銃器の挙動に至るまで、徹底的な一次資料へのアプローチと現地取材が積み重ねられています。
単なる知識のひけらかしにならず、登場人物たちの血肉となり、物語の推進力として機能している点が本作の大きな強みです。シリアスな歴史劇を描く一方で、自身のフェティシズムや狂気的なギャグを堂々とぶち込む大胆不敵なスタイルは、他の追随を許さない唯一無二のグルーヴ感を生み出しました。
妥協を許さないプロフェッショナリズムと、読者を飽きさせないエンタメへの徹底的な奉仕精神こそが、舌の肥えたネットコミュニティを心酔させた最大の理由です。