「余波」の正しい読み方は「よは」です。稀に「なごり」「なみ」などと誤読されるケースがありますが、常用漢字の音読みとして「よは」と読むのが一般的です。
辞書的な定義における余波の意味は、大きく分けて次の2つが存在します。
1つ目は、本来の物理的な現象としての「主たる風が静まった後もなお立ち残る波、または遠方で起きた風浪が伝わってきた波」です。そして2つ目は、そこから転じた比喩的表現としての「ある事件や大きな出来事が終わった後にも残る影響や名残」を指します。
この言葉の語源・由来は、まさに海や水面の自然現象にあります。海上で暴風が吹き荒れると巨大な波が発生しますが、風が収まった後も海水はすぐには静まりません。エネルギーを蓄えた波浪が時間差で遠くの海岸へ押し寄せたり、しばらくの間うねりとして残り続けたりします。この「風が止んでも残る波」こそが台風の余波であり、この物理現象が人間の社会活動や経済の二次的影響を表す言葉として使われるようになりました。