キャリア初期から中期にかけて、ネット掲示板や一部のSNSでは「どんな役も無難にこなすが、個性が薄いのではないか」「器用貧乏な声優に収まるのではないか」という懸念の声が囁かれた時期がありました。何でも上手にこなせる若手ホープゆえに浴びせられた誤解でした。
しかし、彼はその後のキャリアでこの批判を完全に粉砕しました。転機となったのは、泥臭さや情けなさを曝け出すキャラクターへの果敢な挑戦です。『ブルーロック』の御影玲王のようにプライドをズタズタにされる役や、『ぐらんぶる』の北原伊織のような全裸で叫び倒すギャグ役を全力で演じ切ることで、単なる「スマートなイケメンボイス」という枠を完全に破壊しました。自らのパブリックイメージを恐れずにキャラクターの泥臭い核へと飛び込む覚悟こそが、現在の彼を唯一無二の実力派へと押し上げた決定打です。