ネット上の一部キュレーションサイトやSNSでは、「地上波から撤退したため、バレーボールは完全有料化され一般人には見られなくなった」という極論が拡散されています。しかし、これは明確な誤解です。実際には、メディア側の戦略として「地上波でのバラエティ的露出」と「専門チャンネルでの本格試合中継」という大胆な役割分担が進んでいるに過ぎません。
例えば、髙橋藍テレビ出演情報を追ってみると、試合中継そのものではなく、ゴールデン帯のバラエティ特番やスポーツドキュメンタリー、情報番組の密着企画への出演頻度は以前よりも大幅に増加しています。アスリート個人のタレント性や人間的魅力を地上波の無料番組で広くライト層にアピールし、興味を持った視聴者をTVerの無料配信やSVリーグ地上波テレビ放送(ローカル局やNHK総合での不定期中継)、さらには有料プラットフォームへとステップアップさせる緻密な導線が設計されています。
また、石川祐希試合放送日程に関しても、所属するイタリア・セリエAのリーグ戦は全編有料(VBTVなど)であるものの、クラブが優勝争いに絡む大一番やチャンピオンズリーグのダイジェスト映像は、スポーツニュース番組や公式YouTubeチャンネルで迅速に無料公開されています。「全試合を生中継でフルタイム追うマニア層」と、「ハイライトや代表の決定打だけを把握したい一般層」とで、必要とされる情報とコストのギャップが広がっていることこそが、ネット上の混乱を招く盲点となっているのです。