報道の顔としての印象が強い久米だが、その原点はTBSテレビのアナウンサー時代に培われた卓越したバラエティ能力にある。『ぴったし カン・カン』では、萩本欽一や坂上二郎ら大物コメディアンと丁々発止のやり取りを演じ、卓越したアドリブ力でお茶の間を沸かせた。
そして1978年に始まった『ザ・ベストテン』。黒柳徹子とのマシンガントークは伝説となり、生放送特有のアクシデントすら極上のハプニングへと変えてみせた。新幹線からの生中継や追っかけ中継など、技術的制約の多かった時代に瞬時の機転で番組を成立させた瞬発力は、後進のアナウンサーたちにとって今なお到達不能な最高峰の技術とされている。