インターネット上で定期的に検索されるのが「生駒山上遊園地 閉園」という不穏なフレーズです。実際に閉園した事実はありませんが、火のない所に煙は立たないと言われるように、過去に深刻な存続の危機に直面した経緯が存在します。
運営元である近鉄グループの記録や報道資料を紐解くと、ピーク時の1970年代から1980年代前半にかけて年間約160万人を集めていた来園者数は、バブル崩壊や少子化、USJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)開業などの余波を受け、2000年代初頭には年間30万人前後まで落ち込みました。近鉄グループがレジャー事業の抜本的見直しを進めた2004年前後には、近隣のあやめ池遊園地の閉園(2004年)と時期が重なり、生駒山上遊園地も廃園候補に挙がっているとの観測が業界内外で飛び交いました。これが、現在もネット上に残る閉園疑惑の真相です。
当時の現場担当者が下した決断は「撤退」ではなく「完全な専門特化」でした。大人向けの大型ジェットコースターや過激な絶叫マシンを潔く解体・撤去し、小さな子どもが安全に楽しめる乗り物へとリニューアルを断行。2019年には屋外遊び場のパイオニアである株式会社ボーネルンドと協業し、山頂の起伏を活かした大規模プレイエリアをオープンさせました。大人数向けの総合レジャーから「未就学児ファースト」への徹底的なシフトこそが、閉園の危機を回避しV字回復を成し遂げた転換点でした。