ドラマや映画の世界を体感するために与那国島へ旅立つ場合、本土の一般的な観光地とは異なる独特の旅程設計が求められます。与那国島は東京から約2,000km離れた絶海の孤島であり、直行便は飛んでいません。
与那国島へのアクセスルート
島への入り口は、空路と海路の2つの選択肢が存在します。
- 空路(飛行機):もっとも一般的かつ確実な手段です。那覇空港から琉球エアーコミューター(RAC)で約1時間20分(1日1便)、または石垣空港から同社便で約30分(1日3便)。機材はプロペラ機(DHC-8-Q400CC等)のため席数に限りがあり、観光シーズンは早期の満席が頻発します。
- 海路(フェリー):石垣港から「フェリーよなくに」が週2往復運航されています。所要時間は約4時間。外洋の荒波を突き進むため揺れが激しく、船酔い対策が必須な上、天候悪化による欠航リスクが高い上級者向けのルートです。
外せない主要ロケ地巡回ルート
与那国島に到着したら、診療所セットだけでなく、劇中で幾度も登場した象徴的なスポットを巡回するのが醍醐味です。
① 志木那島診療所(比川浜)
旅のメインスポット。診療所建屋の前には、コトー先生が夕暮れ時に歩いた白い砂浜が広がります。近隣の比川集落は、どこか懐かしい赤瓦の民家が並ぶ静かなエリアです。
② 南牧場線(コトー先生の一本道)
診療所から島西部へと向かう道路。オープニング映像や劇中で、コトー先生が自転車やスーパーカブに乗って風を切っていた、緑の草原と紺碧の海が広がるダイナミックな一本道です。道中には日本在来馬である「与那国馬」が放牧されており、のどかな原風景に出会えます。
③ 西崎(いりざき)
日本最西端の地として知られる岬。巨大な灯台と「日本最西端の碑」が立ち、晴れた日の夕刻には日本で最後に沈む圧巻の夕日を望むことができます。ドラマでも島の象徴的な景色として幾度もインサート映像に使われました。
④ ティンダバナ(ティンダハナタ)
祖納(そない)集落を見下ろす標高約100mの天然の巨岩。国の名勝にも指定されており、展望スペースからは集落全体とエメラルドの港が一望できます。劇中でも登場人物たちが葛藤を抱えながら島を見つめるシーンで多用されました。
⑤ 東崎(あがりざき)
島の東端に位置する切り立った断崖絶壁。海抜約100mの断崖の上に白い灯台が立ち、コトー先生が島の広大さを実感するシーンなどで印象的に描かれました。