12月〜1月に果樹園や庭木を剪定した際、手に入った良質な枝をそのまま放置しては乾燥して枯死してしまいます。休眠枝挿しの時期まで生きた状態をキープする挿し穂の保存方法が勝敗を握ります。
保存する枝は、日当たりが良く充実した、鉛筆ほどの太さ(直径8〜10mm)の節間が詰まった枝を選びます。細すぎる枝は体力がなく、太すぎる徒長枝は発根力が劣るため避けてください。採取した枝は2〜3節ごとに切り分けず、まずは30〜40cmほどの長い状態で束ねます。
軽く湿らせた新聞紙で枝全体を包み、密閉できるポリ袋に入れたら、冷蔵庫の野菜室(3〜5℃前後)で春まで休眠状態を保ちます。乾燥を防ぎつつ、凍結しない低温下で冬を疑似体験させることで、枝は春の活動開始に向けたエネルギーを温存できます。庭の土中に50cmほどの深さで埋めて越冬させる伝統的な保存手法も極めて有効です。