アルミホイルボール作りで最も地道でありながら、完成度を決定づけるのが「叩き込み(鍛造作業)」の工程です。ただ闇雲に叩くだけではアルミが割れてしまったり、いびつな形のまま硬化してしまいます。
最初のステップは、手でできる限り硬く丸めることです。アルミホイルを1本分ほど一気に広げ、空気を押し出しながら直径8〜10cm程度の硬い球体を手作業で成形します。この段階で中心部の空洞を極限まで減らしておくことが、後の打撃効率を大幅に向上させます。
続いてハンマーによる叩き工程に入ります。ここでの鉄則は「最初は優しく、全体を均等に回転させながら叩く」ことです。最初から強打すると表面が破断して内部の層が剥がれてしまいます。最初は小刻みなタッピングで表面の凸凹をならし、徐々に金属密度が高まって手応えが硬くなってきた段階で、しっかりとした打撃へと移行していきます。数千回から1万回程度リズミカルに叩き続けることで、直径が約半分(4〜5cm)にまで圧縮され、陶器や金属の塊のような高密度なボールへと変化します。