下処理を終えたマグロのカマをいかに美しく焼き上げるかは、各家庭の調理設備に応じた熱源の特性を把握することにかかっています。厚み5〜8cm、重量400〜600gクラスのカマを想定し、主要な3つの熱源の特性と数値を客観的に比較・検証しました。
魚焼きグリルでの焼き方と生焼けを防ぐアルミホイル包み焼き
日本の家庭で最も親しみ深いグリルですが、庫内の天井が低いため「表面が炭化して内部が生」という事故が頻発します。この問題を完全に解決するのが生焼けを防ぐアルミホイル包み焼きの応用技術です。
網の上に直接置くのではなく、カマの下にアルミホイルを敷き、上部にもふんわりとホイルを被せてドーム状にします。この状態で弱火から中弱火で10〜12分加熱すると、カマから出た水蒸気がホイル内に充満し、スチームオーブンのような蒸し焼き効果で骨のキワまで熱が浸透します。竹串を刺して抵抗なくスーッと通り、先端が温かくなっていれば火が通った合図です。仕上げに上のホイルを外し、皮目に直接直火を当てて3〜5分焼くことで、脂がパチパチと音を立てる極上のパリパリ食感が完成します。
オーブンで作るマグロカマ塩焼きレシピの決定打
巨大なカマを丸ごと調理する場合、最も推奨されるのがオーブンです。天板にクッキングシートを敷き、網を載せてカマを配置します。下処理を終えたカマに化粧塩(ヒレや骨の突出部分には焦げ防止の厚塩)を施し、200℃に予熱したオーブンで約25分じっくり焼き上げます。熱風対流によって余分な脂は下に落ちつつ、肉内部の水分蒸発が最小限に抑えられるため、しっとりとした極上のテクスチャーが実現します。