一連の騒動による約1年半の冷却期間を経て、彼女は役者としての真価を問われる現場へと戻ってきました。復帰の舞台となったのが、2015年10月期に放送されたTBS系火曜ドラマ『結婚式の前日に』でした。
この作品で香里奈は、結婚式直前に脳腫瘍が見つかるという難役に挑み、役作りのために自身の長い髪をバッサリと切り落として撮影に臨みました。当時の制作発表会見で見せた表情には、過去の騒動から逃げず、女優としてゼロから再出発するという並々ならぬ覚悟が滲み出ていました。視聴率の数字こそ苦戦を強いられたものの、感情を丁寧に紡ぐその真摯な演技は、業界関係者やドラマファンから高い評価を獲得しました。
その後、彼女は単なる「主役級の華やかな美女」から、作品に厚みをもたらす本格的なバイプレイヤーへとシフトしていきます。
- 『恋はつづくよどこまでも』(2020年・TBS系):佐藤健演じる主人公の姉・天堂流星役を好演。酒豪で豪快ながらも弟を温かく見守る包容力あるキャラクターが視聴者の心を掴みました。
- 『真犯人フラグ』(2021〜2022年・日本テレビ系):不気味な存在感を放つ強烈なキーパーソンを怪演し、新境地を開拓。
- 『100万回 言えばよかった』(2023年・TBS系):物語の謎を深める重要な役どころで確かな演技力を提示。
東京ガールズコレクション(TGC)のランウェイでも、登場するだけで会場の空気を一変させるカリスマ性を保ち続け、スキャンダルによって芸能界から淘汰されるどころか、よりタフで深みのある表現者として確固たる地位を再構築したのです。