過密なスケジュールで診察や回診、講演をこなしていた日野原氏ですが、昼食の内容は驚くほどシンプルでした。基本メニューは「牛乳1杯とクッキー2〜3枚」(忙しい日はバナナ1本のみの場合も)で済ませていたことが広く知られています。
この極めて軽めな昼食には、医師ならではの明確な医学的根拠がありました。昼食で糖質や炭水化物を過剰に摂取すると、血糖値が急上昇した後に急降下し、強い眠気や集中力の低下を招きます。日野原氏は「午後の仕事のパフォーマンスを落とさないため」に、あえて昼食を最小限のエネルギー補給にとどめていました。
1日の中で食事の重みづけをコントロールし、内臓にかかる消化負担を分散させるスタイルは、デスクワークやビジネスで集中力を維持したい現代人にとっても大きなヒントになります。