思春期の子どもたちを受け止め、時に叱り、時に悩み抜く親たちのキャスティングも見事でした。主人公・徹の父親を演じた小野寺昭と、母親役の篠ひろ子によるテンポの良い夫婦の掛け合いは、下町の温かさとリアリティを画面にもたらしました。名優たちが真摯に「思春期の性教育に戸惑う親」を演じたからこそ、下品な悪ふざけに堕ちることなく、家族ドラマとしての軸が保たれていたのです。
ドラマの舞台となったロケ地は、東京都内の下町エリアや緑豊かな私鉄沿線の住宅街が中心でした。下校風景が撮影された商店街や公園、通学路の坂道などは、当時のファンにとって格好の聖地巡礼スポットとなり、80年代の空気感を色濃く残すロケーションとして親しまれました。