小出監督が確立したマラソントレーニングの骨子となるのが、レース本番の約13週前から逆算して負荷を組み立てる「3ヶ月マラソンスケジュール」です。このプログラムは、ただ漫然と距離を踏むのではなく、時期ごとに明確な狙いを持たせている点が特徴的です。
最初の1ヶ月でじっくりと脚作りを行い、中盤の1ヶ月で最も負荷の高い「実戦的ペース走」や「距離走」を敢行。そして最後の1ヶ月で徐々に疲労を抜きつつ、レースペース感覚を研ぎ澄ませていきます。特に小出メソッドの真骨頂とされるのが「後半型ビルドアップ走」であり、レース終盤の失速を防ぎ、ラスト5キロで順位を上げるための強靭な心肺とメンタルを養う練習が徹底して組み込まれていました。