海の森公園は近年、音楽フェスティバル「TOKYO ISLAND」などの開催地として若年層やファミリー層の注目を一気に集めました。SNSや現地参加者の証言から、海の森公園のフェス評判を分析すると、絶賛の声と過酷な環境に対する不満が真っ向から対立している実態が見て取れます。
肯定的意見の筆頭は、他では決して味わえない「圧倒的な景観と非日常感」です。参加者の投稿では次のような生々しい実感が語られています。
「東京タワー、レインボーブリッジ、高層ビル群の摩天楼をバックに夕暮れの海風を感じながら聴く生演奏は鳥肌もの。都内にこんな広大で空が広い場所が残されていたことに感動した」
一方で、現場を訪れた者だけが痛感する「厳しい物理的制約」も浮き彫りになっています。最大の難敵は東京湾特有の強烈な海風と遮蔽物の少なさです。現地取材でも確認された通り、植樹された樹木はまだ若く、夏場に日差しを遮る大型の木陰がほとんど存在しません。
「日傘や簡易テントが風で飛ばされそうになり気が休まらなかった」「売店や自販機が少なく、飲み水確保に長蛇の列ができた」といったコミュニティの悲鳴は、同地が過酷な自然条件に晒された埋立地であることを雄弁に物語っています。