ネット上の掲示板やSNS、知恵袋の投稿を徹底分析すると、ブルダックシリーズに対する熱狂の裏には、生々しい「現場の苦悩」が存在します。特に目立つのは、YouTubeやTikTokの「激辛チャレンジ」を真に受けてオリジナルや2倍辛を購入した層の後悔です。
「話題だからと買って黒いオリジナルを食べたが、2口目で舌が麻痺して涙が止まらなくなった。結局牛乳を1リットル飲んで残りを捨ててしまった」「翌朝、強烈な腹痛でトイレから出られなくなった」といった声は後を絶ちません。一方で、辛党のヘビーユーザーコミュニティでは「カルボに追いチーズと温玉を乗せるのが至高」「この痛みを乗り越えた後の爽快感がたまらない」という強烈な中毒性が語られています。
三養食品のキム・ジョンソン副会長がメディアの単独インタビューで明かした有名な開発秘話があります。2010年春、ソウル・明洞の激辛プルダック専門店で、汗を流し、涙を流しながらも「美味しい!」と笑顔で貪り食う若者たちの異様な熱気に衝撃を受け、「この強烈な快感をインスタント麺で再現できないか」と思い立ったのがブランドの原点でした。開発チームは世界中の唐辛子を取り寄せ、ソース開発だけでチキン2トン、唐辛子数トンを消費して1年以上の試行錯誤を繰り返したと証言しています。つまり、最初から「万人受け」を捨て、「痛みを伴う快感」に特化して設計されたプロダクトなのです。利用者のリアルな阿鼻叫喚は、まさに開発者が意図した通りの現象と言えます。