善意の喜捨がどのような経済的帰結をもたらすのか。主要金融機関の硬貨取扱手数料規定をもとに、お賽銭の硬貨ごとの実質的な採算性を可視化した。
※各金融機関の窓口硬貨取扱手数料(500枚前後の基準)をもとに算出した概算値。枚数制限や無料枠の有無は金融機関や口座区分によって異なる。
表を見れば明らかなように、硬貨の取扱コストは枚数に比例し、額面には依存しない。100円玉を500枚持ち込んでも、1円玉を500枚持ち込んでも、銀行側の機械計数・運搬コストは同じであるため同額の手数料が請求される。この経済の力学が、1円玉を「善意の喜捨」から「財政的圧迫要因」へと変えてしまったのだ。