ただのネットパロディにとどまっていた同大学が、全国的な社会問題としてニュースメディアを席巻する引き金となったのが、2018年5月に発生した「うどん屋ドタキャン騒動」です。
事の経緯は、あるTwitter(現X)アカウントが「国際信州学院大学の教職員と学生50人から予約が入っていたが、当日になって連絡なしでドタキャン(無断キャンセル)された。用意したうどんや食材が無駄になってしまい店が潰れそうだ」と悲痛な投稿を行ったことでした。この投稿を見た善意のネットユーザーたちが激怒し、「許せない」「被害を受けた飲食店を助けよう」と猛烈な勢いで拡散(リツイート)を開始しました。
しかし、事態は思わぬ急展開を迎えます。報道機関やネットの有志が事実確認を進めた結果、被害を訴えたうどん屋自体も実在せず、大学側の悪名を広めるために作られた自作自演のマッチポンプアカウントであることが判明したのです。
善意で拡散に加担した一般ユーザーの間には強烈な虚脱感と怒りが広がり、ネットの反応は一変。「騙された」「人の善意を利用した悪質なフェイクニュースだ」という厳しい批判が殺到し、大手新聞社やテレビの情報番組が「ネット社会の危うさ」を特集する一大トピックへと発展しました。