おぼん・こぼんが直面していた約10年間の不仲は、単なるビジネス上の意見の相違を超え、「挨拶すらしない」「舞台上でしか会話しない」「目も合わさない」という極限状態にまで達していました。その発端となった真相には、複数の要因が絡み合っています。
決定打となったのは、ふたりが所属する一般社団法人「漫才協会」の役員改選をめぐる確執でした。当時、理事を務めていたふたりの間で組織運営や方針をめぐる対立が表面化。生真面目で芸にストイックなこぼんさんと、プロデュース能力に長け情熱的で直情型なおぼんさんの間で感情のしこりが生じ、やがて日常会話の完全な消滅へと発展していきました。
さらに遡れば、高校の同級生としてコンビを結成して以来、半世紀以上にわたって常に近すぎる距離で競い合ってきたライバル意識や、些細なステージ上でのアドリブミスに対する不満の積み重ねが、長年の間に修復不可能なレベルまで肥大化してしまったことが最大の要因です。関係者は当時、「いつ正式な解散発表があってもおかしくない解散危機の状態だった」と振り返っています。