東海道新幹線を利用する際、大多数の乗客は無意識に「のぞみ」の指定席を選択します。しかし、移動時間と運賃のバランスを突き詰めて検証すると、「ひかり」の潜在的なコストパフォーマンスが浮き彫りになります。
標準的なのぞみ所要時間は、新大阪から新横浜まで約2時間08分〜2時間15分です。停車駅は京都・名古屋のみ(一部新富士手前での減速なし)。一方、「ひかり」を利用した場合の所要時間は約2時間30分〜2時間40分となり、その差はわずか20分〜30分程度に過ぎません。
一般的なひかり停車駅一覧(新大阪〜新横浜)を確認すると、京都、名古屋のほかに、列車によって岐阜羽島、米原、あるいは静岡、浜松、豊橋などのうち1〜3駅に停車します。各駅に止まる「こだま」のように後続ののぞみ通過待ちで10分以上ホームに留置される場面が少なく、巡航速度を保ったまま走り抜けるため、体感的なストレスは極めて小さく抑えられています。
さらに見逃せないのが自由席指定席料金差額です。通常期でのぞみ指定席(14,650円)とひかり自由席(13,800円前後)を比較した場合、片道で約850円の開きが生じます。往復では1,700円以上の差となります。新大阪駅は全列車が始発駅となるため、10〜15分前にホームに並ぶだけで、自由席であっても確実に窓側席を確保できます。わずか20分の移動時間差を許容できるのであれば、ひかり自由席の活用は極めて賢明な防衛策と言えます。