グループの親会社であるイオン株式会社を率いる岡田元也氏が長年提唱してきたのは、大都市集中ではなく「地域に深く根ざした強靭な生活ネットワークの構築」である。その思想は延岡の現場にも色濃く反映されている。実店舗の改装と連動して劇的に進化したのが、ラストワンマイルを支えるイオンネットスーパーの配送システムだ。
店舗のバックヤードには専用のピッキングスペースが拡充され、注文から最短数時間で玄関先まで生鮮食品が届く体制が整った。山間部や沿岸部など車を運転できない高齢者世帯にとって、このネットスーパー網はまさに生命線。リアル店舗の賑わいを維持しつつ、デジタルで地域全体を包み込むハイブリッドな小売業の姿がここにある。