茂木敏充氏の華麗な学歴(東大経済学部・ハーバード大ケネディ行政大学院)と国際派としての経歴から、「旧華族や大物政治家一族の末裔ではないか」という「華麗なる家系図」の噂が囁かれることがあります。しかし、この言説は完全な誤解です。
茂木氏の実家は、栃木県足利市の極めて一般的な家庭です。父親は地元のサラリーマン(会社員)であり、政治資金や後援会組織といった「地盤・看板・鞄」を親から受け継いだわけでは決してありません。
地元・足利高校から猛勉強の末に東京大学へ合格。卒業後は大手商社の丸紅に勤務し、その後、読売新聞社で政治部記者を務めました。さらに米ハーバード大学ケネディ大学院へ留学して修士号を取得し、世界最高峰の戦略コンサルティングファームであるマッキンゼー・アンド・カンパニーで経営コンサルタントとして活躍。1993年の第40回衆議院議員総選挙において日本新党公認で初当選を果たし、政界への切符を自力で掴み取りました。
「政治家の息子だから当選できた」のではなく、「自らの知性と圧倒的な努力で這い上がってきた」という強固な自負が、茂木氏の政策立案力やタフな交渉姿勢の土台となっています。家系図的な政治力学に頼らない実力主義こそが、茂木氏のアイデンティティそのものと言えます。