夏目雅子を襲った白血病の真相|27歳で散った昭和の至宝と闘病の軌跡

夏目雅子を襲った白血病の真相|27歳で散った昭和の至宝と闘病の軌跡

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悲劇の端緒は1985年1月、東京・西武劇場で上演中だった舞台『愚かな女』の公演中に訪れました。夏目雅子は連日のように激しい頭痛と微熱、原因不明の倦怠感に襲われながらも、気力で舞台に立ち続けていました。しかし、症状は急速に悪化し、同年2月14日に舞台の休演と緊急入院が発表されます。

搬送先となった東京女子医科大学病院での精密検査の結果、下された診断は「急性骨髄性白血病(AML)」でした。血液のがんとも呼ばれるこの病は、骨髄の中で異常な白血病細胞が無制限に増殖し、正常な造血機能を破壊してしまう極めて進行の早い難病です。公には「重度の貧血と過労」と発表されたものの、病室では直ちに強力な抗がん剤による化学療法が開始されました。

無菌室という隔離された空間で、彼女は連日の激しい吐き気、高熱、全身の倦怠感、そして髪の毛が抜け落ちる副作用と孤独に戦い続けました。過酷な治療に耐え抜いた結果、初夏の頃には骨髄中の白血病細胞が確認できなくなる「完全寛解」を達成。一時は退院や女優復帰への希望が現実味を帯びるまでに回復を見せていました。

加藤 愛美
著者

加藤 愛美

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。