アラシクロバネの捕獲を計画する上で、まず把握すべきはその特異な生態と身体的特徴です。コビト類の中では比較的大型に分類され、全身を包む漆黒の羽毛のような皮膚と、鋭角に尖った頭部のトウチンが最大の外見的特徴となっています。
生息地は、都市近郊の雑木林、古い神社の社叢(しゃそう)、農村部の防風林など、カラスが多く集まる高木地帯に集中しています。彼らは自ら完全に独立した巣を編むのではなく、カラスの巣に居候するか、その至近距離の枝分かれ部分に潜伏する習性を持っています。日中はカラスの群れに紛れて行動を共にし、夕暮れ時から夜間にかけて活発に活動するため、地上からの肉眼観察難易度は非常に高い部類に入ります。
特筆すべきは、他の温和なコビト(クサマダラオオコビトやカクレモモジリなど)とは一線を画す高い攻撃性と縄張り意識です。縄張りに侵入した外敵に対しては、鋭利なトウチンを突き出して急降下攻撃を仕掛けてくるため、生息地でのフィールドワークには防具の着用が前提となります。