物語の主軸となるのは、一流企業への就職が内定し、学生時代最後の夏休みを所在なく過ごしていた主人公・入江耕平(筒井道隆)の日常です。人生のモラトリアム期を持て余していた耕平のもとに、愛媛から大学受験のために上京してきた遠縁の親戚・佐野朝美(瀬戸朝香)が転がり込んできます。
さらに、耕平の大学の親友であり、天真爛漫ながら心に影を抱える杉家稔(いしだ壱成)も加わり、古びた一軒家での奇妙な男女3人の共同生活が幕を開けました。親戚の妹としてしか見ていなかった耕平に対して密かな想いを募らせていく朝美、朝美の一途な姿に惹かれていく稔、そして自身の将来への戸惑いと朝美への無自覚な感情の間で揺れ動く耕平。キャッチコピー「隣にいて欲しいのは、友達なんか...」が象徴するように、友情と愛情の狭間で軋む若者たちの心情が、湘南の穏やかな潮風とともに繊細に紡がれました。
加えて、社会人の大人の色気を漂わせる相沢涼一(大沢たかお)や、耕平に執着する橘葵(小沢真珠)、頼れる先輩・村上圭子(松下由樹)らが絡み合い、単純な三角関係に留まらない重層的な人間関係が視聴者を強く惹きつけました。