この葛藤に対抗するため、若者たちの間では新しいライフスタイルが定着しつつある。それが「マイクロ・アドベンチャー(微外出)」だ。わざわざ都心のおしゃれなスポットや遠方の観光地を目指すのではない。すっぴんにスウェット姿のまま、徒歩数分のローカルな喫茶店や、ただ公園のベンチで缶コーヒーを飲むだけ。そんな「がんばらない外出」が支持を集めている。
「お出かけ」のハードルを極限まで下げること。これこそが、疲弊した現代人が編み出した自己防衛策だ。SNSで見栄えのする写真を撮るための外出ではなく、ただ自分の呼吸を整えるための移動。この割り切りが、心のリセットに効果を発揮している。