2000年代後半、その執念が空前の社会現象を巻き起こす。口の中で瞬時にとろける「生キャラメル」の爆発的ヒットだ。新千歳空港や直営店には連日長蛇の列ができ、メディアでも連日のように取り上げられた。空前のブームは実業家としての彼を時代の寵児へと押し上げた。
しかし、爆発的な大ヒットの裏には、急拡大する組織と需要に対する厳しい現実が潜んでいた。製造ラインの急増や品質管理、ブーム終焉後の需要急減など、数々の困難が事業を襲う。ヒット作を生み出した成功体験は、同時に経営者としての真価を問われる試練の始まりでもあった。