パソコンで保存した動画ファイルやスマートフォンの写真をUSBメモリに入れ、テレビの大画面で楽しむ用途は非常に実用的です。しかし、「USBメモリを挿したのに『未接続』と表示される」「ファイル一覧に動画が出てこない」というトラブルが頻発する領域でもあります。
この問題の主原因は、「ファイルシステムのフォーマット形式」と「動画コーデックの非対応」の2点に集約されます。
USBメモリの初期化フォーマットには主に以下の種類があり、テレビのOSによって読み取り可否が分かれます。
・FAT32:ほぼすべてのテレビで読み込み可能だが、1ファイルあたり4GBを超える大容量データは保存できない。
・exFAT:近年のスマートテレビ(Android TVやGoogle TV搭載機など)で広くサポートされ、4GB以上の大容量ファイルも扱える標準形式。
・NTFS:Windows標準の形式。一部の国内メーカー製テレビではライセンスの関係上、読み取りに対応していない場合がある。
パソコン側でUSBメモリをフォーマットする際は、互換性の高い「exFAT」または「FAT32」を選択するのが無難です。また、動画拡張子が「.mp4」や「.mkv」であっても、内部の圧縮形式(H.264、H.265/HEVC、AV1など)がテレビ側の再生エンジンに対応していないと再生できません。取扱説明書の「再生可能ファイル一覧」に記載されたビットレートや解像度の上限をあらかじめ確認しておくことがスムーズな再生への近道です。