本大会の大会会長であり、大会の顔としてランナーを迎えるのが、2000年シドニーオリンピック女子マラソンで金メダルを獲得した高橋尚子氏だ。彼女が提唱する走法とペース配分は、完走を目指す市民ランナーにとってまさに金言と言える。
高橋氏が恩師である故・小出義雄監督から受け継ぎ、進化させてきたトレーニング哲学は、「前半は抑え、後半にビルドアップする」メンタルコントロールにある。特に長良川沿いのフラットなコースでは、序盤の走りやすさに惑わされてオーバーペースに陥りやすい。10km地点までは徹底して脚を温存し、風向きを意識したピッチ調整を行うことが、後半の失速を防ぐ最大の鍵となる。