彼女たちの足跡を語る上で欠かせないのが、数々の賞レースでの躍進だ。M-1グランプリでの準決勝進出をはじめ、女芸人No.1決定戦 THE Wでもファイナリストとして強烈な異彩を放った。さらにABCお笑いグランプリなどでも決勝の舞台を踏み、審査員たちを唸らせた。声高に叫ぶ漫才が主流を占めるなか、静寂を味方につけた独自のシュール漫才は極めて異質な光を放っていた。
だが、賞レースの評価が上がれば上がるほど、周囲からの期待と本人が求める表現との間に歪みが生じていったのも事実だ。テレビ受けするリアクションや定番のいじりを求められるバラエティ番組の文脈と、二人が磨き上げた繊細なネタの世界観。その摩擦こそが、彼女たちが葛藤を深めた一因だったと見られている。