日中の太陽光に含まれる熱と紫外線は、衣類の水分を急速に蒸発させる天然の乾燥機と言える。これに対して夜間は気温が低下し、空気中に抱えられる水蒸気の限界量が小さくなるため、相対湿度が跳ね上がる傾向がある。特に近年の都市部では夜間の湿度が80%を超過する日も珍しくなく、衣類から水分が逃げていきにくい環境が固定化している。
さらに盲点となるのが放射冷却による「夜露」の影響だ。冷やされた衣服の表面に空気中の水分が結露し、せっかく抜けかけた水分が再び繊維へと吸い込まれていく。結果として、朝になっても乾ききらないどころか、前夜よりも湿気を帯びてしまう逆転現象すら起きている。